付くのは嫌いだけど、食べるのは好き。体脂肪はいらない…脂質について考える

脂質は効率の良いエネルギー源


1gで9kcalのエネルギーを確保できます。
タンパク質や炭水化物の約2倍です。

体内で消費せずに余った分は体脂肪として蓄えられます。体脂肪は体温を維持するために保温効果で役立ち、また内臓を衝撃から守る緩衝材の役割もあります。脂質に含まれる脂肪酸の種類により作用が違ってきます。

このようにまとめると、なんだか良さそうな感じにとれますが、取り過ぎは体脂肪になり、消費するには、タンパク質と炭水化物の約2倍のかかるのです。^^;貯金はなかなか貯まりませんが、脂肪は溜まりやすいので気をつけないと…

しかし、脂質が少な過ぎると、これまた都合が悪いのです。適度に摂取ですね。

脂質が不足すると
身体活動や、基礎代謝の低下につながり、食の細い高齢者は注意が必要です。また、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなり、皮膚炎や肌荒れ、便秘などの原因になります。

脂質が多すぎると
消費されなかった分が体脂肪になるため、肥満の原因になります。また、動物性脂肪は飽和脂肪酸が多いため、血中の脂質バランスが崩れてしまい動脈硬化などの血管疾患や生活習慣病の原因になります。

飽和脂肪酸

脂の乗った上カルビ

肉の脂身やバターなどに多く含まれて、常温まで固体のものが多いのが特徴です。主にエネルギー源として使われる重要な栄養素ではありますが、中性脂肪の原料になりますので、摂り過ぎには注意が必要です。また、血中のLDL悪玉コレステロールが増えて、動脈効果のリスクがあります。

多く含まれる食品
•牛乳やバター、チーズ
•ラード、牛脂
•ココナッツ油、パーム油
など

不飽和脂肪酸

オリーブオイル

植物性の油や魚の油に多く含まれています。常温では液体なのが特徴です。LDL悪玉コレステロールや中性脂肪の増加を抑える働きがあります。また、心臓血管系疾患の予防や改善効果があります。

多く含まれる食品
•オリーブ油、紅花油(オレイン酸)
•大豆油、コーン油、ごま油(リノール酸)
•えごま油、亜麻仁油(リノレン酸)
•青背魚(DHA)

脂質は取り過ぎは良くありませんが、適度に摂る事で、ビタミンの吸収を助けて肌の調子を整えたり、不飽和脂肪酸のものを意識して摂る事で、コレステロール、中性脂肪の増加を抑えられますね!

固形のあぶら(脂)よりも、不飽和脂肪酸の液状のあぶら(油)を多く摂るのが良いですね!